2025年の中小企業AI導入率は約23〜25%
「AIって大企業だけのものでしょ?」「うちみたいな中小企業には関係ない」——そう思っていませんか?
2025年の最新調査では、中小企業のAI導入率は約23〜25%と報告されています。一方、大企業の導入率は43%以上。実に2倍近い差が生まれています。
この記事では、複数の調査データをもとに、中小企業のAI導入の現状と課題、そして導入を成功させるためのポイントを解説します。
東京商工リサーチの調査(2025年8月)
東京商工リサーチが2025年7月〜8月に実施した「生成AIに関するアンケート」調査(有効回答6,645社)によると、生成AIの業務活用を推進している企業は全体の25.2%にとどまりました。
企業規模別では明確な差が出ています:
| 企業規模 | AI活用を推進している割合 |
|---|---|
| 大企業(資本金1億円以上) | 43.3% |
| 中小企業(資本金1億円未満) | 23.4% |
大企業と中小企業の間には約20ポイントもの差があります。
総務省「情報通信白書」(2025年版)
総務省の調査でも同様の傾向が確認されています。日本企業における生成AIの活用方針について:
- 「積極的に活用する方針」「活用する領域を限定して利用する方針」を定めている企業:49.7%(2024年度)
- 中小企業では「方針を明確に定めていない」が約半数
特に中小企業では、AI活用の方針決定自体が立ち遅れている状況です。
うちは従業員30人の製造業なんですが、周りでAIを使っている会社はほとんどないですね…
実際、従業員50人未満の企業ではAI導入率は4〜5%程度という調査もあります。ただ、だからこそ今始めれば競合に差をつけるチャンスでもあるんです。
なぜ中小企業はAI導入が進まないのか?5つの理由
東京商工リサーチの調査では、生成AIの活用を推進していない理由も明らかになっています。
理由1:専門人材がいない(55.1%)
最も多かった理由は「推進するための専門人材がいない」で、55.1%の企業がこれを挙げています。
中小企業では、AIの導入・運用を担当できる技術者を雇用する余裕がないケースが多いのが実情です。
理由2:利点・欠点を評価できない(43.8%)
次に多いのが「活用する利点、欠点を評価できない」(43.8%)。
AIで何ができるのか、自社にどんなメリットがあるのかが分からないという声です。
理由3:コストがかかる(23.2%)
「コストがかかる」と回答した企業は23.2%。
ただし、月額数千円から使える生成AIサービスも増えており、必ずしも高額な投資が必要とは限りません。
理由4:情報漏えいの不安
大企業では「情報漏えいの危険性が拭えない」を挙げる割合が32.6%と高くなっています(中小企業は21.4%)。
セキュリティへの懸念はあるものの、中小企業よりも大企業の方が強く意識している傾向があります。
理由5:そもそも用途がわからない
総務省の調査では、生成AI導入の懸念事項として「効果的な活用方法がわからない」が最も多く挙げられています。
「何に使えばいいかわからない」という根本的な課題が、導入の最大の障壁となっています。
AI導入で得られる効果とは?
では、実際にAIを導入した企業はどのような効果を得ているのでしょうか。
導入理由の9割以上が「業務効率の向上」
東京商工リサーチの調査によると、AI活用を推進する理由として最も多かったのは「業務効率の向上」(93.9%)でした。
その他の導入理由:
- データ分析の高度化:50.0%
- 人手不足への対応:46.1%
導入企業の94%が効果を実感
別の調査では、AI導入企業の94%が何らかの効果を実感しているという結果も出ています。
具体的な効果の例:
- 月3〜10時間程度の業務時間削減
- 問い合わせ対応の75〜80%自動化
- 経理処理時間が1/3に削減
月10時間の削減って、年間だと120時間ですよね。それだけでも人件費に換算するとかなりの金額になりそう…
その通りです。さらに、空いた時間で本業に集中できるようになるので、売上アップにつながるケースも多いんですよ。
中小企業がAI導入を始めるための3つのステップ
AI導入は「専門人材がいないと無理」と思われがちですが、小さく始めれば中小企業でも十分に実現可能です。
ステップ1:無料ツールで「体験」する
まずはChatGPTやGoogleのGeminiなど、無料で使える生成AIを試してみましょう。
- メールの下書き作成
- 議事録の要約
- 企画のアイデア出し
これらは専門知識なしで今日から始められます。
ステップ2:業務の「棚卸し」をする
次に、自社の業務を洗い出し、AIで効率化できそうな作業を特定します。
AIに向いている業務:
- 定型的な問い合わせ対応
- データ入力・集計
- レポート・報告書の作成
- スケジュール調整
ステップ3:補助金を活用して本格導入
IT導入補助金2025では、AIツールの導入費用の最大50%(小規模事業者は2/3)が補助されます。
| 枠 | 補助率 | 補助額上限 |
|---|---|---|
| 通常枠 | 1/2〜2/3 | 450万円 |
| インボイス枠 | 75〜80% | 350万円 |
| セキュリティ枠 | 1/2〜2/3 | 150万円 |
初期費用の負担を大幅に軽減できるため、積極的に活用しましょう。
まとめ:今が中小企業のAI導入のチャンス
2025年現在、中小企業のAI導入率は約23〜25%と、まだまだ普及途上です。大企業との差は約2倍ありますが、これは裏を返せば「今始めれば競合に差をつけられる」ということ。
押さえておきたいポイント:
- 中小企業のAI導入率は約23〜25%、大企業は43%以上
- 導入が進まない最大の理由は「専門人材がいない」「用途がわからない」
- 導入企業の94%は何らかの効果を実感
- 無料ツールから始めて、補助金を活用すれば中小企業でも導入可能
まずは無料のAIツールを試すところから始めてみてはいかがでしょうか。
まずはChatGPTを試してみようと思います!
それが第一歩です!使ってみると「これは便利だ」と実感できますよ。
よくある質問(記事のおさらい)
2025年の調査によると、中小企業のAI導入率は約23〜25%です。一方、大企業は43%以上で、約2倍の差があります。
専門人材がいない(55.1%)、利点・欠点を評価できない(43.8%)、コストがかかる(23.2%)、用途がわからないなどが主な理由です。
導入企業の94%が効果を実感しており、月3〜10時間の業務時間削減、問い合わせ対応の75〜80%自動化、経理処理時間1/3への削減などの効果が報告されています。
まず無料のChatGPTやGeminiで体験し、業務の棚卸しでAI化できる作業を特定、その後IT導入補助金などを活用して本格導入するのがおすすめです。
IT導入補助金2025では、AIツール導入費用の最大50〜80%(通常枠で上限450万円)が補助されます。初期費用の負担を大幅に軽減できます。