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マルチモーダルAIとは?テキスト・画像・音声を扱うAIの仕組み
技術解説

マルチモーダルAIとは?テキスト・画像・音声を扱うAIの仕組み

2025-12-09
2025-12-15 更新

「マルチモーダルAI」という言葉を聞いたことはありますか?テキストだけでなく、画像も音声も動画も理解できるAI——2025年の最前線技術を、この記事でわかりやすく解説します。

「AIに画像を見せて質問する」「AIに音声で話しかける」——かつてはSFの世界でした。

しかし2025年、マルチモーダルAIは当たり前の技術になりつつあります。

マルチモーダルAIとは

読者
読者

マルチモーダルって、難しそうな言葉ですね...

柴田(AIコンサルタント)
柴田(AIコンサルタント)

「マルチ」は複数、「モーダル」は感覚や形式のことです。つまり、テキスト・画像・音声・動画など、複数の形式のデータを同時に扱えるAIのことです。

定義

マルチモーダルAIとは

マルチモーダルAI(Multimodal AI)とは、複数の種類のデータ(テキスト、画像、音声、動画など)を統合して処理・理解できる機械学習モデルです。従来の「テキストだけ」「画像だけ」のAIとは異なり、人間のように複数の感覚を組み合わせて判断できます。

従来のAIとの違い

特徴 従来のAI マルチモーダルAI
入力 単一形式 複数形式
処理 専門特化 統合的
出力 単一形式 複数形式可能
テキストのみ回答 画像+テキストで回答

マルチモーダルAIの市場規模

急成長する市場

読者
読者

マルチモーダルAIって、どれくらい普及しているんですか?

柴田
柴田

急成長中です。Global Market Insightsによると、2024年に16億ドル規模だった市場が、2034年には年率32.7%で成長すると予測されています。

📋 市場予測
  • 2024年:16億ドル
  • 2027年:生成AIソリューションの40%がマルチモーダル化(Gartner予測)
  • 成長率:年32.7%(2034年まで)
  • ※2023年時点では、生成AIのわずか1%がマルチモーダル

代表的なマルチモーダルAI

GPT-4o(OpenAI)

GPT-4oの「o」は「omni(すべて)」を意味します。

GPT-4oの対応形式
  • テキスト入力・出力
  • 画像の理解と説明
  • 音声の認識と生成
  • 動画の内容理解

Gemini(Google)

GoogleのGeminiシリーズは、最初からマルチモーダルを前提に設計されています。

対応形式 内容
テキスト 自然言語処理
画像 理解・生成
音声 認識・生成
コード 理解・生成
動画 内容理解
Geminiの長所

Geminiは最大100万トークンのコンテキストウィンドウを持ち、長い動画や大量のドキュメントを一度に処理できます。

Claude(Anthropic)

Claudeもマルチモーダル対応ですが、特徴的なのはドキュメントや画像の分析に強い点です。

柴田
柴田

Claudeは画像生成機能は持っていませんが、グラフや図表の分析、ドキュメント内の画像理解に優れています。ビジネス文書の処理に向いていますね。

その他の注目モデル

モデル 開発元 特徴
ImageBind Meta 6種類のデータ形式を統合
HunyuanCustom Tencent 動画生成に特化
Grok 4 xAI 音声・画像対応を拡大中

マルチモーダルAIの仕組み

なぜ複数形式を扱えるのか

読者
読者

どうやってテキストも画像も同時に理解できるんですか?

柴田
柴田

キーワードは「共有表現空間」です。テキスト、画像、音声を、すべて同じ「数値ベクトル」の形式に変換します。すると、異なる形式のデータを同じ空間で比較・処理できるようになるんです。

📋 技術的な仕組み
  1. 各モダリティ(テキスト、画像など)を専用のエンコーダーで処理
  2. すべてを共通の「埋め込みベクトル」に変換
  3. 統合されたトランスフォーマーモデルで推論
  4. 必要に応じて複数形式で出力

従来のアプローチとの違い

従来は「テキストAI」と「画像AI」を別々に開発し、連携させていました。

アプローチ 従来 マルチモーダル
モデル構成 複数を連携 単一で統合
情報のロス 連携時に発生 最小限
処理速度 遅い 速い
精度 やや低い 高い

実際の活用事例

ヘルスケア

医療分野での活用
  • X線画像 + 患者の症状テキスト → 診断支援
  • 音声による問診 + 検査データ → 総合判断
  • 医療文書の自動要約と画像の関連付け

カスタマーサポート

読者
読者

ビジネスではどう使われているんですか?

柴田
柴田

例えば、お客様が「この画面でエラーが出ました」とスクリーンショットを送ってきたとします。マルチモーダルAIなら、画像を見て状況を理解し、テキストで解決策を提案できます。

教育

📋 教育分野での活用
  • 講義動画 + スライド + テキスト教材の統合分析
  • 学生の質問に対し、図解と説明を組み合わせて回答
  • 音声講義の自動文字起こし + 要約

自動運転

自動運転での重要性

自動運転車は、カメラ映像、LiDARデータ、音声(クラクションなど)を同時に処理する必要があります。マルチモーダルAIはこの分野で不可欠な技術です。

マルチモーダルAIの課題

計算コスト

読者
読者

何か問題点はありますか?

柴田
柴田

一番大きいのは計算コストです。テキストだけのAIより、はるかに多くの計算リソースが必要です。そのため、API料金も高くなりがちです。

その他の課題

⚠️ マルチモーダルAIの課題
  • 計算コストの高さ:推論に必要なリソースが大きい
  • ハルシネーション:画像の誤解釈による誤った説明
  • バイアス:学習データの偏りが複数形式に影響
  • プライバシー:画像や音声に含まれる個人情報の扱い

今後の展望

2026年以降の予測

マルチモーダルAIの未来
  • より軽量で高速なモデルの登場
  • リアルタイム動画処理の普及
  • エッジデバイス(スマホなど)での動作
  • 五感すべてを扱うAIへの進化
柴田
柴田

2025年は「マルチモーダル元年」と言えるかもしれません。今後、AIは「見て、聞いて、話す」ことが当たり前になっていくでしょう。

まとめ

マルチモーダルAIについて、重要なポイントをまとめます。

  • 定義:テキスト・画像・音声・動画など複数形式を統合処理できるAI
  • 代表例:GPT-4o、Gemini、Claude
  • 仕組み:異なる形式を共通のベクトル空間で処理
  • 活用分野:医療、カスタマーサポート、教育、自動運転
  • 課題:計算コスト、ハルシネーション、プライバシー
  • 市場:2024年16億ドル → 年率32.7%で成長中

マルチモーダルAIは、AIが人間のように「複数の感覚を使って理解する」ための重要な進化です。今後のAI活用を考える上で、押さえておきたい技術です。

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マルチモーダル AI GPT-4o Gemini
柴田 この記事の筆者

柴田

AI INSIGHT

マーケティング会社でSNS運用・コンテンツ制作を経験。AIツールの可能性に惹かれ、現在は合同会社四次元にて各種AIツールの活用法を研究・発信中。

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