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MCP(Model Context Protocol)がLinux Foundation傘下に|AIエージェントの「USB-C」が業界標準へ
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MCP(Model Context Protocol)がLinux Foundation傘下に|AIエージェントの「USB-C」が業界標準へ

2026-01-14
2026-01-13 更新

AIエージェントの接続規格「MCP」がLinux Foundationに寄贈。OpenAI、Google、Microsoft、AWSが参加し、AIの「USB-C」として業界標準化へ。

「AIツールがバラバラで連携できない」

——この問題を解決する標準規格が、ついに業界全体のものになりました。

AnthropicがAIエージェント接続規格「MCP(Model Context Protocol)」をLinux Foundationに寄贈。OpenAI、Google、Microsoft、AWS、Cloudflare、Bloombergが参加する「Agentic AI Foundation」が設立され、AIエージェントの相互運用性が業界標準化へ向かいます。

MCPとは何か

「AIのUSB-C」

読者
読者

MCPって何ですか?難しそうな名前ですが…

森川(AIコンサルタント)
森川(AIコンサルタント)

簡単に言うと「AIのUSB-C」です。USBがあらゆる機器を統一規格で接続できるように、MCPはAIモデルと外部ツール・データソースを統一規格で接続できる仕組みです。

MCPの役割を図式化すると:

従来 MCP導入後
AIごとに接続方式が違う 統一規格で接続
ツール連携に個別開発が必要 一度作れば複数AIで使える
ベンダーロックインのリスク 自由にAIを切り替え可能

具体的な利用シーン

読者
読者

実際にどう使われるんですか?

森川
森川

たとえば、AIにSlackのメッセージを読ませたり、GitHubのコードを操作させたり、社内データベースを検索させたりできます。MCPを使えば、これらの接続を一度作るだけで、Claude・GPT・Geminiなど複数のAIで使い回せます。

MCPでできること
  • AIからSlack/Discord/Teamsへのアクセス
  • GitHub/GitLabのコード操作
  • Google Drive/Notionのドキュメント検索
  • 社内データベースへのクエリ実行
  • Webブラウジングの自動化

Linux Foundation傘下への移行

Agentic AI Foundationの設立

2025年12月9日、Linux Foundationが「Agentic AI Foundation(AAIF)」の設立を発表。Anthropicが開発したMCPが、この財団に寄贈されました。

参加企業:

  • Anthropic(創設者)
  • OpenAI
  • Google
  • Microsoft
  • AWS
  • Cloudflare
  • Bloomberg
  • その他多数
読者
読者

AnthropicはなぜMCPを手放したんですか?

森川
森川

「手放した」というより「業界全体のものにした」が正確ですね。Anthropic単独の規格では普及に限界がありますが、Linux Foundation傘下なら中立的な立場で業界標準になれます。実際、ライバルのOpenAIやGoogleも参加しています。

驚異的な普及ペース

MCPはすでに大きな普及を遂げています。

指標 数値
月間SDKダウンロード 9,700万回以上
アクティブサーバー 10,000以上
対応プラットフォーム ChatGPT, Claude, Gemini, Copilot, VS Code

日本企業への影響

ベンダーロックイン回避の切り札

読者
読者

日本企業にとって、MCPのメリットは何ですか?

森川
森川

最大のメリットはベンダーロックインの回避です。MCP準拠でツール連携を構築すれば、AIプロバイダーを自由に切り替えられます。「OpenAIが値上げしたらClaude、Claudeが遅ければGemini」と柔軟に選べるわけです。

メリット
  • ベンダーロックインの回避
  • 開発コストの削減(再利用可能)
  • マルチエージェント環境の構築が容易
  • エコシステムの活用
デメリット
  • まだ発展途上の規格
  • 対応ツールの充実度はまだ発展中
  • セキュリティ設計への理解が必要

2026年4月にDev Summitを開催

2026年4月2-3日、ニューヨークでMCP Dev Summitが開催予定。合同会社四次元のような専門家と連携しながら、MCPの最新動向をキャッチアップすることをおすすめします。

今から準備できること
  • MCP公式ドキュメントの確認
  • 既存システムとの連携ポイントの洗い出し
  • 社内の技術者へのMCP教育

まとめ

MCPのLinux Foundation寄贈は、AIエージェント時代の幕開けを象徴する出来事です。

ポイント:

  • MCPは「AIのUSB-C」として統一接続規格を提供
  • OpenAI、Google、Microsoft、AWSなど主要企業が参加
  • 月間9,700万回以上のSDKダウンロード
  • ベンダーロックイン回避の切り札に

AIを使う側の企業にとって、MCPへの対応は今後必須になる可能性が高いでしょう。今のうちから準備を進めておくことをおすすめします。


※本記事は情報提供を目的としており、特定の技術やサービスの利用を推奨するものではありません。

よくある質問

Q
MCPとは何ですか?
A

Model Context Protocolの略で、AIモデルと外部ツール・データソースを接続する統一規格です。「AIのUSB-C」とも呼ばれています。

Q
どの企業がMCPに参加していますか?
A

Anthropic(創設者)に加え、OpenAI、Google、Microsoft、AWS、Cloudflare、Bloombergなど主要IT企業が参加しています。

Q
MCPを使うと何ができますか?
A

AIからSlack、GitHub、Google Drive、社内データベースなどに接続できます。一度MCP準拠で開発すれば、Claude・GPT・Geminiなど複数のAIで使い回せます。

Q
日本企業はMCPに対応すべきですか?
A

AIエージェントを本格活用する予定があれば、対応を検討すべきです。ベンダーロックインを回避し、AIプロバイダーを柔軟に切り替えられるメリットがあります。

Tags

MCP AIエージェント Anthropic Linux Foundation 標準規格
森川 この記事の筆者

森川

AI INSIGHT

経営コンサルティングファームで中小企業支援を15年経験。現在は合同会社四次元にてAI導入・DX推進の支援とコンテンツ制作を担当。

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