「日本は安全な国」——そんな認識は、サイバー空間では通用しません。
NordVPNの最新調査によると、日本は2024年1月〜2025年9月の間に2億3200万件のマルウェア攻撃を受け、アジアでワースト1位となりました。
日本がアジア最大の標的に
2億3200万件の攻撃
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| マルウェアブロック数 | 232,077,563件 |
| 期間 | 2024年1月〜2025年9月 |
| アジア順位 | ワースト1位 |
日本がアジアで一番攻撃されてるんですか?なぜですか?
いくつか理由があります。まず日本は経済規模が大きく、企業が持つ「お金になるデータ」が多いこと。次に、セキュリティ人材が不足していること。そして、英語圏と比べてセキュリティ情報の流通が遅れがちなことです。
AIを悪用した新たな脅威
特に懸念されているのが、AIを悪用したサイバー攻撃の増加です。
AI悪用の手口:
- AIで自然な日本語のフィッシングメール作成
- ディープフェイクによる詐欺
- 脆弱性の自動探索・攻撃
- マルウェアの自動生成・亜種作成
従来のフィッシングメールは不自然な日本語で見分けがついた。しかしAI生成の文章は自然で、ベテラン社員でも騙されるケースが増えている。
企業が直面するリスク
中小企業も標的に
うちは中小企業だから大丈夫ですよね?
それは大きな誤解です。むしろ中小企業の方が狙われやすいんです。セキュリティ対策が手薄なことが多く、また大企業のサプライチェーンを攻撃する「踏み台」として狙われることもあります。
サプライチェーン攻撃
大企業に直接侵入できなくても、取引先の中小企業を経由して攻撃する「サプライチェーン攻撃」が増加しています。
| 攻撃手法 | 被害例 |
|---|---|
| 取引先になりすまし | 偽の請求書で送金詐欺 |
| システム経由侵入 | VPN経由で社内ネットワークに侵入 |
| ソフトウェア改ざん | 正規アップデートにマルウェア混入 |
今すぐ取るべき対策
基本対策の徹底
パスワードだけでなく、SMSコードやアプリ認証を追加。これだけで不正アクセスの大半を防げます。
OS、ブラウザ、業務ソフトを常に最新に。脆弱性を放置しない。
フィッシングメールの見分け方、不審なリンクを開かない習慣づけ。
ランサムウェアに備え、重要データは定期的にオフラインバックアップ。
攻撃を受けた時の対応手順を事前に決めておく。
AI時代のセキュリティ
AIを使った攻撃にはどう対抗すればいいですか?
AIにはAIで対抗するのが有効です。AI搭載のセキュリティツールは、通常では気づかない異常な挙動を検知できます。また、フィッシングメールのAI判定も精度が上がっています。
2026年1月、日本の最高裁判所は民事訴訟へのAI活用を検討する研究会の設置を発表。証拠の確認や判例検索などへのAI活用が検討されています。
専門家の支援
AIセキュリティの構築には専門的な知識が必要です。合同会社四次元では、中小企業向けのセキュリティ診断やAIセキュリティ対策の導入支援を行っています。
まとめ
日本のサイバーセキュリティ状況をまとめます。
厳しい現実:
- 日本はアジアでサイバー攻撃ワースト1位
- 2億3200万件のマルウェア攻撃をブロック
- AI悪用の脅威が顕在化
必要な対策:
- 多要素認証の導入
- ソフトウェアの更新徹底
- 従業員教育
- AI搭載セキュリティツールの活用
「うちは大丈夫」という油断が最大のリスクです。今すぐ基本対策を見直し、AI時代のセキュリティ体制を構築しましょう。
よくある質問(記事のおさらい)
2024年1月〜2025年9月の間に2億3200万件のマルウェア攻撃を受け、アジアでワースト1位です。
経済規模が大きく価値あるデータが多いこと、セキュリティ人材の不足、セキュリティ情報の流通の遅れなどが理由です。
はい。むしろ中小企業の方が狙われやすい傾向があります。セキュリティ対策が手薄なことが多く、大企業攻撃の「踏み台」として狙われることもあります。
AIにはAIで対抗するのが有効です。AI搭載のセキュリティツールで異常検知を行い、フィッシングメールのAI判定なども活用しましょう。