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AWSで始める中小企業のAI開発|低コストで生成AIを導入する方法
AI導入 技術解説

AWSで始める中小企業のAI開発|低コストで生成AIを導入する方法

2025-12-28
2025-12-28 更新

AWSを活用して中小企業が低コストでAI開発を始める方法を解説。Amazon Bedrockの使い方、料金の目安、AWS生成AI実用化推進プログラムによる支援も紹介。

中小企業がAI開発を始める際、クラウドサービスの活用は有力な選択肢だ。

特にAWS(Amazon Web Services)は、初期費用ゼロ・従量課金で生成AIを利用できる「Amazon Bedrock」を提供しており、中小企業のAI開発に適している。

Amazon Bedrockとは

Amazon Bedrockは、AWSが提供する生成AIサービスだ。複数のAIモデルをAPI経由で利用でき、自社のシステムに組み込むことができる。

読者
読者

ChatGPTやClaudeを直接使うのとは何が違うんですか?

安藤(エンジニア)
安藤(エンジニア)

Bedrockを使うと、複数のAIモデルを1つのプラットフォームで統一的に管理できます。また、自社データとの連携やセキュリティ設定も柔軟に行えるため、業務システムへの組み込みに適しています。

利用可能なAIモデル

モデル 提供元 特徴
Claude Anthropic 高品質な文章生成、長文対応
Llama Meta オープンソース、カスタマイズ性
Titan Amazon AWS最適化、コスト効率
Stable Diffusion Stability AI 画像生成
Mistral Mistral AI 高速・低コスト

なぜ中小企業にAWSが向いているのか

中小企業がAWSを選ぶメリットは複数ある。

AWSを選ぶメリット
  • 初期費用ゼロ:使った分だけ支払う従量課金
  • スモールスタート可能:小規模から始めて拡大できる
  • セキュリティ:エンタープライズ級のセキュリティ
  • 豊富な連携サービス:データベース、ストレージ等と連携

特に従量課金制は、利用量が読めない導入初期には大きなメリットとなる。

料金の目安

Amazon Bedrockの料金は、モデルと利用量によって異なる。

Claude 3.5 Sonnetの場合

項目 料金(目安)
入力 $3.00 / 100万トークン
出力 $15.00 / 100万トークン
読者
読者

これって高いんですか?安いんですか?

安藤
安藤

例えば、1日100回の問い合わせ対応に使う場合、月額数千円〜数万円程度です。ChatGPT Teamの月額$25/ユーザーと比べると、少量利用なら安く、大量利用だと高くなる可能性があります。

AWS生成AI実用化推進プログラム

AWSは中小企業のAI活用を支援するプログラムを提供している。

AWS生成AI実用化推進プログラム
  • 技術支援:AWSソリューションアーキテクトによるサポート
  • AWSクレジット:最大5,000ドル(約75万円)のクレジット提供
  • トレーニング:生成AI関連のトレーニングコンテンツ
  • パートナー紹介:実装パートナーの紹介

このプログラムを活用すれば、初期コストを抑えながらAI開発を始められる

導入ステップ

中小企業がAWSでAI開発を始める基本的な流れを紹介する。

手順 AWSでAI開発を始める手順
1
AWSアカウントを作成

AWSの公式サイトからアカウントを作成します。クレジットカードの登録が必要ですが、無料利用枠もあります。

2
Amazon Bedrockを有効化

AWSマネジメントコンソールからAmazon Bedrockにアクセスし、使用したいモデルへのアクセスをリクエストします。

3
テスト環境で試す

Bedrockのプレイグラウンド機能で、コードを書かずにAIモデルを試すことができます。まずはここで動作を確認しましょう。

4
APIを使って開発

Python SDKやREST APIを使って、自社システムにAIを組み込みます。公式ドキュメントにサンプルコードが豊富にあります。

活用事例

中小企業でのAWS活用事例を紹介する。

問い合わせ対応の自動化

ある中小企業では、Amazon BedrockとAmazon Connectを組み合わせて、電話問い合わせの一次対応を自動化。対応時間を50%削減した。

社内文書検索

別の企業では、BedrockとRAG(検索拡張生成)を組み合わせて、社内マニュアルをAIで検索できるシステムを構築。新入社員の自己解決率が向上した。

注意点

AWSでAI開発を始める際の注意点も押さえておこう。

注意点
  • 従量課金の管理:予算アラートを設定し、想定外の課金を防ぐ
  • リージョン選択:Bedrockは東京リージョンで利用可能
  • セキュリティ設定:IAMポリシーで適切なアクセス制御を
  • データの取り扱い:入力データの保存設定を確認

まとめ

AWSを活用すれば、中小企業でも低コストでAI開発を始められる。

  • Amazon Bedrockで複数の生成AIモデルを利用可能
  • 従量課金で初期費用ゼロ、スモールスタートに最適
  • AWS生成AI実用化推進プログラムで最大5,000ドルのクレジット
  • 問い合わせ対応、社内検索など様々な活用が可能

まずはBedrockのプレイグラウンドで試してみることをおすすめする。

よくある質問(記事のおさらい)

Q
Q1. Amazon Bedrockの料金はどのくらいですか?
A

モデルと利用量によって異なりますが、Claude 3.5 Sonnetの場合、入力$3.00/100万トークン、出力$15.00/100万トークンです。1日100回程度の問い合わせ対応なら月額数千円〜数万円程度が目安です。

Q
Q2. プログラミングの知識は必要ですか?
A

本格的な開発にはPython等のプログラミング知識が必要です。ただし、Bedrockのプレイグラウンド機能を使えば、コードなしでAIモデルを試すことができます。

Q
Q3. AWS支援プログラムはどう申し込みますか?
A

AWS生成AI実用化推進プログラムは、AWSの公式サイトまたはAWSパートナー経由で申し込めます。最大5,000ドルのクレジットや技術支援が受けられます。

Tags

AWS Amazon Bedrock 生成AI クラウド 中小企業
安藤 この記事の筆者

安藤

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大手SIerでエンジニアとして10年勤務後、AI技術に魅了され専門家へ転身。現在は合同会社四次元にて技術面を主に担当。

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