2025年に活用できるAI導入補助金一覧
「AIを導入したいけど、数百万円の初期費用が重い」
「補助金制度が多すぎて、自社に合うものがわからない」
このような悩みを抱えている経営者や担当者は多いのではないでしょうか。
AI導入補助金の活用
2025年はAIやデジタル技術の導入を後押しする補助金制度が大きく拡充されました。本記事では、AI導入に活用できる5つの補助金制度と申請方法を解説します。
| 補助金名 | 補助上限 | 補助率 |
|---|---|---|
| IT導入補助金2025 | 最大450万円 | 1/2〜4/5 |
| ものづくり補助金 | 最大3,000万円 | 1/2〜2/3 |
| 中小企業新事業進出補助金 | 最大9,000万円 | 1/2 |
| 中小企業省力化投資補助金 | 最大1億円 | 1/2〜2/3 |
| 自治体独自のDX支援 | 自治体による | 自治体による |
補助金がたくさんあって、どれを選べばいいかわかりません…
導入するAIの種類や規模によって最適な補助金が変わります。それぞれの特徴を見ていきましょう!
IT導入補助金2025
中小企業や小規模事業者が業務のデジタル化やAIツールを導入する際に、経費の一部を支援する補助金です。
概要
- 対象:中小企業・小規模事業者
- 補助上限:通常枠450万円、インボイス枠350万円
- 補助率:原則1/2(小規模事業者は最大4/5)
- 申請期限:2026年1月7日(水)17:00
対象となるAIツール
- AIチャットボット
- AI-OCR(文字認識)
- AI搭載の会計システム
- クラウドサービス
- PC・タブレット・レジ等のハードウェア
申請枠の種類
| 申請枠 | 主な対象 | 補助上限 |
|---|---|---|
| 通常枠 | 在庫管理、決済システムなど | 450万円 |
| インボイス枠 | 会計ソフト、レジ、PCなど | 350万円 |
| セキュリティ対策推進枠 | ネットワーク監視システム | 150万円 |
| 複数社連携IT導入枠 | データ分析システム | 3,000万円 |
申請方法
- GビズIDプライムを取得(約2週間かかるため早めに準備)
- 支援事業者・ITツールを選定
- 交付申請
- 交付決定後、ITツールを導入
- 実績報告・補助金受領
ものづくり補助金
新製品や新サービスの開発、業務の大幅改善を目指す中小企業向けの補助金です。
概要
- 対象:革新的な製品・サービス開発に取り組む中小企業
- 補助上限:最大3,000万円(従業員数や枠により変動)
- 補助率:中小企業1/2、小規模事業者2/3
- 公募締切:2026年1月30日(金)17:00(22次)
対象となるAI活用
- AIを活用した製造プロセスの自動化
- AI品質管理システムの導入
- 生産性向上のためのAIシステム構築
- 専門家へのコンサルティング費用
申請枠の種類
| 枠の種類 | 概要 | 補助上限 |
|---|---|---|
| 製品・サービス高付加価値化枠 | 自社製品の付加価値を高める技術開発 | 750万〜2,500万円 |
| グローバル枠 | 海外市場への展開・輸出拡大 | 3,000万円 |
ものづくり補助金は「収益納付制度」が廃止され、より利用しやすくなりました。補助金で導入した設備で利益が出ても、返済の必要がありません。
中小企業新事業進出補助金
既存事業とは異なる新しい分野への進出や、新市場開拓を目指す企業向けの大型補助金です。
概要
- 対象:新製品・新サービスを新たな顧客に提供する取り組み
- 補助上限:2,500万〜9,000万円(大幅賃上げ特例で最大9,000万円)
- 補助下限:750万円
- 補助率:一律1/2
- 公募開始:2025年12月中開始予定(第3回)
対象となるAI活用
- AIを活用した新サービスの開発
- 多言語対応AIシステムの構築
- SaaS型AIプラットフォームの開発
申請要件
- 年平均4%以上の成長計画
- 賃上げ目標の設定
- 一般事業主行動計画の策定・公表
補助下限が750万円ということは、小規模なAI導入には向かないですか?
その通りです。大規模なプロジェクトを想定した制度なので、小規模導入ならIT導入補助金の方が適しています。
中小企業省力化投資補助金
人手不足解消を目的に、AI・IoT・ロボットなどの省力化技術導入を支援する補助金です。
概要
- 対象:省人化・自動化に取り組む中小企業
- 補助上限:カタログ型 最大1,500万円、一般型 最大1億円
- 補助率:1/2〜2/3
- 公募開始:2025年12月中旬予定(第5回)
カタログ型と一般型の違い
| 項目 | カタログ型 | 一般型 |
|---|---|---|
| 対象 | 事前登録された製品 | オーダーメイドシステムも可 |
| 手続き | 簡易(採択=交付決定) | 詳細な審査が必要 |
| 導入スピード | 早い | 数か月かかる |
| 補助上限 | 最大1,500万円 | 最大1億円 |
対象となる省力化投資
- 清掃ロボット
- 無人搬送車(AGV)
- AI画像解析・自動検査システム
- タブレット型の給油システム
申請要件
- 労働生産性 年平均+4.0%以上
- 給与支給総額 年平均+2.0%以上
- 事業場内最低賃金 +30円以上
自治体独自のDX・AI導入支援
国の補助金に加えて、各自治体でも独自の支援策が用意されています。
主な自治体の支援制度
| 自治体 | 制度名 | 補助上限 |
|---|---|---|
| 東京都 | DX推進助成金 | 最大3,000万円 |
| 大阪府 | 新事業展開テイクオフ支援事業 | 要確認 |
| 神奈川県 | 小規模事業者デジタル化支援 | 要確認 |
| 愛知県 | 中小企業デジタル化・DX支援補助金 | 要確認 |
国と自治体の補助金を併用できるケースもあります。事前に制度ごとに確認しましょう!
補助金申請の流れと必要書類
申請から交付までの10ステップ
補助金申請の流れ
- 事前準備(GビズID取得、必要登録の手配)
- 公募開始後、要項を確認し申請計画を立案
- 事業計画書や経費明細書の作成
- 電子申請システムでの提出
- 書面・面接審査
- 採択・交付決定
- 補助事業の実施(AIツール等の導入)
- 実績報告書や証拠書類の提出
- 完了検査と金額確定
- 補助金の請求・受領
準備すべき書類
- 事業計画書(業務内容、AI導入の目的と期待効果、数値目標)
- 経費明細書、見積書
- 直近の決算書
- 会社概要や同意書、各種証明書類
審査で重視されるポイント
- 導入目的や課題設定が明確か
- AI活用による効果が数値で示されているか
- 政策目標(省力化、賃上げ、生産性向上)への寄与
- 事業の独自性や社会的意義
- 導入後の運用・教育体制
申請時の注意点とよくある失敗
事前準備で見落としがちなポイント
- 公募時期や締切日の勘違い
- GビズIDなどのアカウント登録が遅れて間に合わない
- 補助金の要件を正確に把握しないまま申請を始める
- 社内の役割分担や進捗管理が徹底できていない
審査で落ちやすい理由
- 事業計画が抽象的で説得力に欠ける
- AI導入による改善効果が定量的に示されていない
- 見積書や導入根拠資料が不足している
不採択後のリカバリー
- 不採択通知のフィードバックを参考に改善点を明確化
- 専門家や自治体のアドバイザーに相談
- 書類や計画書の再構成・追記
- 次回公募のスケジュールを把握し、早めに準備
補助金を活用するメリット・デメリット
メリット
初期投資の負担軽減
数百万円〜数千万円の初期費用を大幅に削減できます。たとえば、1,200万円のAI導入プロジェクトでものづくり補助金(補助率1/2)を活用すれば、実質負担は600万円に抑えられます。
返済不要
補助金は融資と異なり返済不要です。
資金調達の選択肢が広がる
自己資金や融資に過度に依存せず、柔軟な資金計画を組み立てられます。
デメリット
申請手続きに時間と労力がかかる
GビズID取得から採択まで、数ヶ月かかることもあります。
制度対象から外れる可能性
企業規模・業種・導入目的によっては対象外となる場合があります。
まとめ
2025年にAI導入に活用できる補助金制度をまとめると以下の通りです。
| 補助金名 | おすすめの用途 | 補助上限 |
|---|---|---|
| IT導入補助金 | AIチャットボット、AI-OCRなど | 450万円 |
| ものづくり補助金 | 製造プロセスのAI化 | 3,000万円 |
| 新事業進出補助金 | 新規AI事業の立ち上げ | 9,000万円 |
| 省力化投資補助金 | 省人化・自動化システム | 1億円 |
| 自治体支援 | 地域特有のDX推進 | 自治体による |
補助金を活用してAI導入を進めてみます!
補助金を上手に活用して、AI導入による業務革新と事業成長を実現しましょう!